> ゼニア徹底考察 > イタリア生地の特徴とその中でのエルメネジルド ゼニアの位置づけ

イタリア生地の特徴とその中でのエルメネジルド ゼニアの位置づけ

日本で使われてきた生地には、古くから日本国内で作られ、着用されてきた生地、ヨーロッパから伝わり着物用として取り入れられた生地、そしてイギリスから伝わり、そのまま、または、着物用に改良されたりなどして使われてきたものなどがあります。

まず、日本で使われてきた生地には、大きく分けると、光沢のある絹、吸湿性に優れ、肌触りの良い木綿、通気性があり、ザラザラとした起伏のある表面が特徴の麻などが挙げられます。また、例外的に、南蛮貿易の頃にすでにポルトガルから伝わったとされるラシャ、イタリアから日本に上陸し、ビロードとして親しまれてきた、表面の起毛が特徴的なベルベットもあります。ベルベットは、改良され別珍と呼ばれる素材としても親しまれていたようです。また、同時期にヨーロッパから伝わったとされるものに、サージとウールがあります。ウールは当時、大名たちだけが着用していましたが、江戸時代にはウール製品の輸入と同時に国産化が検討されるようになり、明治時代に本格化したそうです。サージも国内での洋装化が進むにつれ、多く輸入されるようになっていったようです。明治40年代頃までには、和服用サージとウールが考案・商品化されるようになりました。同じ時期にフランス発祥のレーヨンの製法がイギリスより伝わり、国内で生産され始めています。

この頃から日本も近代化が推進され、イギリスからスーツが紹介され広まっていったのと同時に、その生地も伝わり、取り入れられるようになりました。その代表的なものには、ウール糸を使った柔らかな手触りのフランネル、羊毛を手で紡いだ糸で粗く厚めに織られたツイード、英国産羊毛の白と黒の糸で織られたヘリンボーンがあります。

その後、第二次大戦を経て機械のオートメーション化が進み、1980年代後半から始まったバブル期に、イタリアのアルマーニが日本に上陸するのと同時に、他メーカーのイタリア生地も日本で認知され始めました。相変わらず、日本ではドーメルなどイギリスメーカーの生地が圧倒的な人気を誇っていましたが、エルメネジルド ゼニアをはじめ、バルベリス カノニコ、レダ、フィンテス、ロロ・ピアーナなどのイタリアメーカーの生地も広く知られることとなったのです。

では、イギリス生地とイタリア生地には、それぞれどのような特徴があり、違いがあるのでしょうか?イギリス生地はスーツ発祥の国だけあって、全体的に織りが頑丈で耐久性が高く、質感も硬めです。これに対して、イタリア生地は、艶がありしなやかです。色柄もシンプルなものから華やかなものまでさまざまなバリエーションがあります。違いは、イギリス生地よりもイタリア生地の方がファッショナブルだということ。逆に言えば、イギリス生地は、イタリア生地に比べて、歴史と伝統を尊重したクラシックな色柄のものが多いということになります。しかし、スーツに仕立て上げられると、イタリア生地の方が、イギリス生地に比べて、絞り目などシャープなラインが出やすいという違いもあります。

italy01

そして、これらのイタリアブランドにいえるのは、素材に対するこだわりぶりが生地に反映されている、ということです。それも、決して複雑な織り方や凝った生地を作るのではなく、プレーンでシンプルなタイプの生地にその「こだわり」を発揮しています。
例えばカノニコは、全体的に高品質・細番手のスーパー100・110・120といった高級ウールを使用し、しなやかで光沢があり、柔らかい肌触りで軽い着心地とソフトなフィット感のある生地が特徴ですが、なかでも独自のこだわりを反映させているのが、スーパー100ウールで織り上げた、肉感のあるフランネルです。レダは、表面の加工技術を得意とし、光沢がありしなやかで耐久性のある生地が特徴ですが、やはり、ベーシックな織り方のプレーンタイプのものが多く、その中ではあえてスーパー表示をしないものも展開する、というかたちでオリジナリティを打ち出しています。また、フィンテスは、ウール本来の風合いを生かした柔らかさと光沢感やヌメリ感を、ロロ・ピアーナは表面が滑らかで光沢があり、ハリとしなやかな質感の生地を得意とし、それぞれのオリジナリティを見せています。

italy02

もちろん、ゼニア生地もイタリア生地のひとつ。ゼニア生地は、イタリア生地としての特質を持ち合わせつつも、よりベーシックなうえにトレンドも取り入れられています。また、オーダーメイドらしさを全面に出せるエレクタ、贅沢感を演出するトロフェオ、ビジネスにはトラベラーなどといった、ニーズやシチュエーション・目的に合わせて選べるのが、ゼニア生地の突出している特徴だといえます。それは、織り方だけでなく、糸の撚り方も含め、生地生産の全工程に至るまで研究し尽くして開発されていることに拠るところが大きいのです。(詳しくは、「糸がゼニア生地に織られていくまで」をご覧ください。)

italy03
italy04

サイト内検索

エルメネジルド・ゼニア入門
ゼニアの歴史(2)発展
ゼニアの歴史(1)始まり
日本の中のゼニアスーツの歴史
ゼニアのレーベル
ゼニアの生地エレクタミルド
ゼニアの生地トロフェオミルド
ゼニアの生地 トロフェオ600
ゼニアの生地トロフェオカシミヤ
ゼニアの生地ミルミル15
ゼニアの生地トロフェオ(春夏)
ゼニアの生地トロフェオ
ゼニアの生地トロピカル
ゼニアの生地トラベラー
ゼニアの生地ソルテックス
ゼニアの生地クールエフェクト
ゼニアの生地SHANG
ゼニアの生地エレクタ
ゼニア徹底考察
糸がゼニア生地に織られていくまで
ゼニアスーツの裏地について
イタリア生地の特徴とその中でのエルメネジルド ゼニアの位置づけ
ゼニア生地における既製品用とオーダー用の選別の仕方
水の品質とエルメネジルド ゼニア生地の品質のかかわりについて
ゼニア生地のトロピカルは本当にダメな素材なのか
ゼニアスーツの黒ラベルについて
ウール(羊毛)が衣類に多く使われる理由
ゼニアはなぜスーパー表示を行わないか
ゼニアスーツの青ラベル、赤ラベルについて
ゼニアスーツのスミズーラは半既製品ではないのか
ゼニアスーツのシルエットについて
ゼニアのトロフィー制度について
エルメネジルド・ゼニアとは
ゼニアのアイテム
ゼニアのシャツ
ゼニアの財布
ゼニアのベルト
ゼニアの靴
ゼニアのネクタイ
ゼニアFAQ
ゼニアスーツの生地をバンチブックで選ぶのはNG?
ゼニアスーツの生地の選び方
ゼニアのアニオナとは?
ゼニアスーツのストライプの特長とは?
格安のゼニアスーツについて
ゼニアのオーダースーツの適正な価格は?
ゼニア生地の並行輸入品とは?
ゼニアの生地の耐久性について
ゼニアリンク集
ゼニアオーダースーツ専門店榮屋本舗
ゼニアオーダースーツ専門店榮屋本舗facebookページ
メンズオーダーフォーマルスーツ専門店NOBLEC
メンズオーダーコート専門店GAITO
ハンドメイドオーダースーツ専門店ブラックレーベル
メンズオーダージャケット&パンツ専門店ジャッカ
お仕立て券
「できる男の着こなし術」プレゼント

サイト運営者のご紹介

ゼニア・ダンヒル専門オーダースーツの榮屋本舗 東京駅店店長の前田です。
皆様の「知りたい」に応えます!

榮屋本舗 銀座店
03-3289-5764
平日11:00〜19:00
土日祝10:00〜18:00(年中無休)
榮屋本舗 東京駅店
03-5204-0640
平日11:00〜19:00
土日祝10:00〜18:00(年中無休)
榮屋本舗 新宿店
03-3341-3335
平日11:00〜19:00
土日祝10:00〜18:00(年中無休)